京都のまちにはお宝がいっぱい！
知っているようで知らない、名前は知っているけど実は行ったことがない、知らない間にできていたステキなお店等々…そんなまちかど・スポットは枚挙にいとまがありません。

今回は2019年の干支「亥」さんに出会える臨済宗建仁寺 塔頭（たっちゅう）禅居庵「摩利支天さん」を中心に、のんびり散策するのにぴったりな、魅惑の京のまちかどをほんの少し、ご紹介します。

建仁寺 禅居庵さんから東へ少し歩くと、西福寺（さいふくじ）さんの姿が見えてきます。正式には桂光山敬信院といいます。
子育て地蔵尊の提灯とにこやかな布袋さんの石像が人目を惹きますね。
そのお向かいには、「幽霊子育て飴」を商うお店もあります。

西福寺さんのすぐ東角には「六道の辻」の石碑が。
「六道」とは、仏教でいう地獄道、餓鬼道はじめ、六つの冥界のこと。「六道の辻」とはその冥界への入り口にあたる場所だ、信じられてきました。
平安時代の公卿で文武両道に優れたひとだったと伝わる小野篁（おののたかむら）には、「昼は朝廷に、夜は閻魔王宮に出仕していた」という奇怪な伝説があり、小野卿が冥界への行き来に使っていたと伝わる井戸が、六道珍皇寺さんのご本堂裏にいまも残っています。

ちょっとこわいような言い伝えが続きますが、さて、六道の辻の角を折れ、南に向かうと、六波羅蜜寺さんが見えてきます。
「波羅蜜」とは悟りの世界に到達することをいうのですが、「六波羅蜜」というのは、その世界に至るための六つの方法のことだそうです。
お正月三が日は、無病息災を祈る皇服茶授与もあるとのこと。初詣におススメです。

六波羅蜜寺さんの南手から少し西へ戻っていくと。
静かに佇みながら、「俺はここにいるよ」といわんばかりの存在感を放つ、「Dongree コーヒースタンドと暮らしの道具店」さんのお店に行き当たります。
単に商品を売るだけではない、ポリシーのあるお店が多いのも、京都の特徴のひとつではないかな、と常々思います。

そこから五条通方面へ歩みを進めると、五建ういろさんの看板が見えてきました。こちらは本社と工場、本店は五条通りに面した立派な構えのお店です。
古く安政年間に遡るという、ういろの歴史を調べてみるのもおもしろいかもしれません(^^♪。

五条通りからまた少し北上していくと、静かな住宅街のなかに現れるのが、「ハム工房　古都」さん。
ここは、日本全国見渡してもかなりめずらしい、「完全無添加」のハム・ソーセージを製造販売しているお店なのです。
しかも、ジビエソーセージも取り扱っているというから、これは要チェック！

残念ながらいまはジビエソーセージ（シカ肉・イノシシ肉）は品切れ中とのことでしたが、「古都」さんでは手づくりソーセージにチャレンジできるワークショップも随時開催されています。
これは、と思った方はぜひ、お店にお問い合わせくださいね。

静かなブームになっているジビエについては、またまいぷれ編集部で特集し、その奥深さを詳しくお伝えしていきたいと思います。
乞うご期待！

自然素材完全無添加　ハム工房古都
http://www.hamkobo-koto.jp/