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龍大文学部学生さん版「書を捨てよ、町へ出よう」の取り組み

~龍谷大学「文学部プロジェクト実践発展演習II」の「中間発表」を聴いてきました!

「香り」がテーマの「香を利 -香りが導く利の旅へ-」グループの発表
「香り」がテーマの「香を利 -香りが導く利の旅へ-」グループの発表
「まいぷれ」事務所から自転車で10分程度、七条大宮にある龍谷大学大宮学舎。
6月のある土曜日、七条大宮交差点南東角の「清風館」地下教室におじゃましてきました。
この日は「文学部プロジェクト実践発展演習II」というゼミクラスで、春から学生さんたちが取り組んできた「取材」の成果を発表する「中間発表」の日。

とてもむずかしい演習名ですが、何を目的としたどういうクラスかというと…。
文学部さんでは、人文学の学びを「社会との関わりのなかで」深めながら、「社会貢献」につながる「実践的な」学習機会の構築に力を入れている、とのこと。
なかでも「地域との協働」を軸に、学科や専門を超えた横断的な取り組みとして、社会のなかで実践的に学びを深めよう、という学習の機会をつくりだしているんですね。

つまりは…「学生よ、書を捨てよ、町へ出よう」。
もちろん闇雲に出ていくのではなく、テーマを決めて、そのテーマに則った取材を「地域」のなかで行い、最終的にはそれをオンラインマップという「地図」に具体的に落とし込む。
そういうことを行っているのが、このクラスなのです。

夏日のような暑い午後、到着するとすでにゼミは始まっていました。エアコンのきいた快適な教室で、学生さんがグループに分かれ、話し合いをしている最中でした。
3つのグループがあり、それぞれのテーマは、

(1) 香を利 -香りが導く利の旅へ-(「香り」がテーマ)
(2) 擬洋の国へ -fall in-(「擬洋風建築」がテーマ)
(3) 下京×銭湯力(その名の通り「銭湯」がテーマ)

うーん、おもしろそうです!

みんな、どんなところに取材をしに行ったのかな、と興味津々でしたが、「香り」班は下京区の某有名お香屋さんへ。「擬洋風建築」班は同じく下京区の超有名カフェへ。そして「銭湯」班はそれぞれ趣の異なる、でもやっぱり名の通った銭湯2ヶ所を訪ねたそうです。

一方的な講義形式ではなく、双方向性と対話を大切にした授業進行
一方的な講義形式ではなく、双方向性と対話を大切にした授業進行
見よ、この力作! 「銭湯」班のメモ書き
見よ、この力作! 「銭湯」班のメモ書き

「擬洋の国へ -fall in-」グループはいわゆる「洋風建築」がテーマ。下京区にいくつも残る老舗カフェを取材対象に、ユニークな発表でギャラリーの関心を集めていました
「擬洋の国へ -fall in-」グループはいわゆる「洋風建築」がテーマ。下京区にいくつも残る老舗カフェを取材対象に、ユニークな発表でギャラリーの関心を集めていました
まだ途中段階ですが、その途中経過を、それぞれのグループがペーパーにまとめてきており、順番に壁やボードに貼って解説。ひとつの班が発表しているときは、その他の2グループは聴衆となって、メモをとったりしながら熱心に耳を傾けます。
そして発表が一通り終わったら、ギャラリーが質問や気づいたことを出していきます。

お香グループでは、店主さんから聞いたたくさんのお話のなかから、いちばん印象に残ったことばを男子学生が紹介して、まとめていました。
それに対し、文豪プルーストの「プルースト現象(効果)」を思い出した、という意見を言ってくれた男子がいて、みんなが「何、それ?」とか「あ、聞いたことある、確か…」と、まるで水面に石が投げられて波紋が広がるように、話し合いが活性化する様子が、見ていて楽しかったです。
カフェを訪ねたグループは、名物店主さんから実に多彩な話題を引き出していました。発表者の男子学生くんの語りもとても上手で、引き込まれました。どんなひとたちがここに集ってくるのか? という「人」をフューチャーした視点も、ユニークでした。
銭湯班は、LGBTの話題にまで広がりながら、それぞれの銭湯のもつ「価値」を、やはりそこに来ているひとが何を求めてやってきているのか、という視点から迫ろうとしていて、ぐっと引き込まれました。老若男女とはいいながら、やはりここは「男の文化」の側面が強いのか?という問いかけにも頷けることが多く、ここをもっと深掘りしたらおもしろいだろうな、と感じました。

日々地域のなかで取材を重ねている「まいぷれ」も、この道の先達として、感想や気づいたことなどを、お伝えしてきました~(^^♪ 
何か少しでも、みなさんの気づきや納得に寄与できたら、うれしいです!

この授業も残すところあと2回。7月後半の最終回が「成果発表会」になります。
どのグループもまだ道半ばですが、今回のこの時間を糧に、追い込みをがんばってほしいですね!
そして、どんな最終発表のカタチに到達するのか、とても楽しみです。

追記)「まいぷれ」編集部的に、今回いちばん驚いたのは「エモい」という表現! 「エモーショナル」に起因する「心が動いた!」というプラスの表現らしいのですが、リアルで聞くのは初体験で、「こんなふうに使うのか!」と、かなりビックリしました\(◎o◎)/! う~ん、隔世の感。

◆取材協力◆
龍谷大学文学部 准教授/文学部プロジェクト実践発展演習II 主任担当 高田文英氏、文学部プロジェクトアシスタント 滋野正道氏、受講生のみなさん
講師の先生からのアドバイスに、神妙な表情で耳を傾ける「銭湯」班のみなさん
講師の先生からのアドバイスに、神妙な表情で耳を傾ける「銭湯」班のみなさん

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