2019年10月4日、四条烏丸のビル13階、見晴らし抜群の会議室に、40名を超えるたくさんの人々が集いました。参加者のなかには小さなお子さんを抱いた方もいます。

この会は、下京みらい数珠つなぎプロジェクト創設イベントと題した、トークセッション＆交流会です。
下京区政140周年の節目に、地域ぐるみで子どもをはぐくむ取り組みを、より強固なものとするために発足した、未来に向けたプロジェクト。すでに取り組みをスタートさせている企業や団体をパネリストに、その事例を学びながら、自分たちに出来ることを考えて、数珠のごとくつなげ発展させてゆくことが目的です。

【居場所・働き方をテーマ】にしたグループでは、会場を提供していただいた、株式会社夢びと　中田代表と、このオフィス環境をプロデュースしたという株式会社ウエダ本社　岡村氏を中心に意見交換。

中田代表「僕の感覚でしたことは、ことごとくはずれ。働き手の意見を手放しで取り入れるようになって、職場の雰囲気が変わった」といいます。スタッフの出産を機に出来たのがこの開放的な空間“学び場”とのこと。ここでは、近隣のビジネスパーソンが第2のオフィスとして利用したり、手のすいた方が誰かれなく子どもを見守る姿があたりまえ。今では、みんなで農業体験に出かけたり、野菜を売ったり、この場ならではのアイデアが次々と実現しているそうです。

岡村氏「これから企業は、ライフを取り入れざるを得ない。ライフとワークどっち？ではなく一体。」世の中に必要とされるプロダクトやサービス、それを生み出す人材。ライフをどう取り入れるかを問われる時代。そう考えると、身近に子どもがいないからといって、子育てに無関心なんて言ってられないように思えます。

他にも、たくさんのパネリストのお話や、まちづくりに関わる方、一般の方の意見も聞けて、とても興味深いイベントでした。個々では小さすぎる力でも、子どもがいきいき輝ける未来という前向きなテーマを軸につながっていけば、誰もが関わる働き方や暮らしに波及する効果は大きそうです。

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