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『街×風呂×芸術 アートプロジェクト』三条浴場に行ってきました!

あったか銭湯をもっとホットにするプロジェクト

2021年1月17日(日)がらんとした休館日の三条浴場。
ピカピカだけれど、どこか殺風景な壁面に、温かみのある着物テキスタイルアート写真が設えられてゆきます。

一番しっくりくる位置はどこか?指揮をとるのは写真家の八木 ジンさん。
写真の傍ら、アート作品を通じて地域コミュニティを創造する活動をされています。

銭湯は、単に身体をキレイにする場だけでなく、地域交流の場として、その役割が見直されつつあります。また、市営浴場が万人に開かれた湯であることは意外に知られていません。

浴場の指定管理業務を行う都総合管理株式会社さんの発案で、誰もがより訪れたくなるような空間を目指す『街×風呂×芸術 アートプロジェクト』が始動しました。

第一弾は、芸大造形計画研究室に協力を依頼して「ショップカード」「外のれん」「内のれん」を制作。
第二弾となる、今回は、ジンさんに協力を依頼して浴室の壁や脱衣所にアート作品を施すことになりました。
舞台は京都市営浴場。養正・錦林・三条・崇仁第二浴場の4か所。
公共施設ならではの、誰もが心温まるようなアート作品とは!?

都総合管理株式会社さんが行った事前のアンケートでは、京都を感じられる作品が支持されたこと。そして、ジンさんが仕事で度々訪れていた老舗呉服店で感銘を受けた、着物柄に込められた意味にヒントを得て、今回の作品が生まれたそうです。

たとえば、男湯には鷹の柄。込められた意味は千里眼・出世・大成。
女湯には花丸文様。桜は繁栄、椿は永遠の美、牡丹は富貴、それぞれの季節に咲く花を一つの円の中に入れる。縁起のある文様を一つの円の中に入れる。
円は始まりも終わりもない無限という意味があり、永遠に続く幸せを表現しています。

そんな、着物柄の彩りや趣き、そこに込められた縁起を切り撮ったテキスタイルアート写真が、浴室の壁や脱衣所に飾られます。

今では、着物を着る機会も少なくなりましたが、何も知らないで着るのと、意味がわかって着るのとでは全然違うといいます。たしかに、意味がわかると深みが出て楽しいですよね。

湯船に浸かりながら、それぞれの意味を読み解くのも一興。浴場によって、異なる作品も展示されているそうですので、4か所巡る楽しみもあります。

ちなみに、三条浴場の管理人さん曰く、他の銭湯よりちょっと熱めの湯とのことですので、のぼせないようにご注意を!
[プロジェクト発起人]
都総合管理株式会社 京都市営浴場活性化プロジェクト
着物素材提供:京都丸紅株式会社

[アート作品展示浴場]
養正・錦林・三条・崇仁第二浴場の4か所
2021年1月18日より展示、崇仁第二浴場は19日から。
各浴場のGoogleマップにも、展示の様子がわかる写真が順次UPされます。
[制作協力者プロフィール]
写真家・アートディレクター 八木 ジン氏
LS CREATIVE STUDIO代表

京都に生まれ京都を拠点に活動する。
写真を通して新しい価値を生み出し続けるアートディレクター。京都の老舗呉服店や京都の伝統工芸品を撮影する傍ら、広告写真からアート写真を撮り続けている。